歯列矯正について興味をもったあなたは一体何を考えるでしょうか?
「見た目が悪い」、「よく噛めない」、「歯が磨きしにくい」、「検診で指摘された」様々だとと思います。
昔に比べると今は歯列矯正を行う人は増えてきていて、芸能人でも有名になってきたら歯列矯正を行い始める人を見かけることがあると思います。以前より身近な存在になった矯正治療ですが、治療期間が長いイメージやブラケットという矯正に使う装置が目立つのが嫌だ、金額が高いなどの理由で矯正治療に二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
お金も時間もかかることなのでできれば失敗して終わらない矯正をしたり、理想の歯並びにならないなんてことになりたくないですよね。
矯正治療をすでに受けていて、矯正治療をやらなきゃよかった、矯正治療で顔が変わってしまったなどのお悩みを抱えている方もいると思います。今回は間違えない矯正治療について書いていきたいと思います。
また、最近よく聞くマウスピース矯正についてはこちらで書いています。ぜひ合わせてごらんください。
今回は大きく6つに分けてお話していきます。
歯列矯正治療というと歯並びをきれいにするというイメージを持った人が多いと思いますが、実はそんな単純ではありません。歯列矯正治療を受けたのにきれいに並ばなかった、噛めなくなった、二重顎になってしまったという悩みを持っている方もいると思います。歯列矯正は最終的には歯並びをきれいにするのですが、まずはなぜ歯並びがきれいになってないのかについての理由を突き止めなければなりません。人によって顎の大きさや歯の大きさが違うため、歯並びに違いが出てくるのは当たり前のことです。しかし、歯の大きさが顎の大きさに関係なく大きい状態で生えてくるなんてことは普通に考えてありえない話です。顎が小さいのに大きい歯が生えてくるや顎が大きいのに小さい歯が生えてくるなんてことは普通起こりません。ではなぜ歯並びがきれいにならないのか、それは歯が本来とは違う場所にあるからです。本来と違う位置にある歯を無理やり見た目だけ治そうとしてうまく行きません。実は治らない原因は顎の位置や顎についている筋肉にあります。
筋肉のせいで歯が違うところにはえるなんてことがおこりえるのかと疑問を持った方も多いと思います。しかし、実際顎についている筋肉はとても強力な力を持っています。噛む力のことを咬合力というのですが、咬合力は平均で体重と同じくらいと言われています。つまり60㎏体重がある人は顎に60㎏の力をかけることができるわけです。体重を支えるためにあんなに太い足の骨と筋肉を使っているのにかかわらず、同じ力を小さな顎の骨一つで支えると考えたらどんなに恐ろしい力がかかっているかは容易に想像できると思います。そんな力をかけられ続けた骨は少しづつ変形していってしまうのです。そして骨が変形してしまったことにより、ゆがみが発生し、歯が本来の位置に生えなくなってしまいます。
筋肉によって変形してしまった骨をどうやって治すかについて話していきます。それはずっと緊張状態にある筋肉の緊張を解いてあげ、元の骨の形、顎の位置に戻してあげればよいのです。そのうえで歯を正しい方向に矯正してあげることで初めて本来の噛み方で噛むことができるように矯正を行うことができます。そのため、抜歯を行う必要はなく、非抜歯で行えるケースがほとんどなのです。しかし、多くの歯科医は骨の形、顎の位置などのことは全く考えておらず、見た目がよくなればいいと思っています。そのため、不要な抜歯を行ったり、歯の方向が変な方向を向いていたりという問題が起きてしまいます。このように骨の形や顎の位置を治されず矯正を終了された患者さんは前より噛める範囲は広くなったのになぜかうまく噛めない、肩こりや腰痛がひどくなったなどの問題を抱えてしまうのです。
歯列矯正治療を受ける際に注意してほしいことは、歯列矯正治療を行う前にレントゲンの写真を撮る際にCTをとって歯の方向をしっかり確認しているか、すぐにこのままじゃ並ばないからと歯を抜こうとしないか、顎の位置についてしっかり理解しているかを注意深く見ていただきたいです。矯正はほとんどは初回相談無料のところが多いため、相談を受けてから矯正を始めることをお勧めします。
今回は矯正治療についてお話ししました。後悔しない矯正治療を行うために参考にしていただければと思います。今回のお話で少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ番町デンタルクリニックにいらしてください。またさらに詳しいお話もさせていただきます。