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自由診療とは?

 当院は保険治療を行っておらず、完全な自由診療(自費診療とも言います。)になっております。

 保険診療と自由診療はいったい何が違うのか?今回はその性質の違いとお互いのメリット・デメリットについて説明していきます。

①保険診療・自由診療とは?

 日本は国民皆保険制度を取り入れている数少ない国の一つです。ドイツやフランスもほぼ国民皆保険制度になっていますが、国民全員が入っているわけではありません。

 そもそも国民皆保険とはいったい何なのかと言いますと、日本に生まれてから収入に対する一定額の保険料を支払うことにより、保険証が発行されて保険証を見せることで医療費を安く受けることができるという制度です。基本的には本来払う治療費の3割を払い残りを国が負担してくれます。高齢者や乳幼児はもっと安くなったりします。保険料を回収してそのお金を医療費にあてますが足りない分は税金から賄われます。

 これに対して自由診療は保険証を必要としない治療で国が負担してくれない治療になります。保険料を支払っているのに保険証を用いないのはもったいないと思われるかもしれませんが、自由診療には無限の可能性があります。

 

②保険診療のメリット・デメリット

 まずは保険診療のメリットについて説明していきます。まず一番のメリットは治療費が安いという点です。先ほども説明した通り、実際に払う金額は3割でいいため、とても安く治療を受けることができます。例えば歯のクリーニングは本来なら1万円ほどかかりますが、保険が適応されれば3千円程度で受けることができます。

 次のメリットは一定の効果が得られるという点です。保険診療で認められている治療は国が認めた治療法のため、一定の効果が認められているものしかありません。そのため、誰が治療を行ってもほとんど変わらず一定の効果を得ることができます。

 デメリットとしては最先端の技術を受けることができない点です。医療も日々発展していますが、先ほども説明した通り、保険診療で認められている治療法は一定の効果を認められたものに限ります。そのため、最先端で効果が期待できる治療法も一定の効果があると認められない限りは保険診療として認められないため、受けることができません。

 次のデメリットは必要最低限の治療しか受けられない点です。国が認めている保険診療は必要最低限のものに限られるため、一定の効果以上の物は得られないことが多いです。例えば歯科でいうと、奥歯の見た目は最低限必要なものではないので金属以外の被せ物が認めていなかったり、歯がないところはより噛みやすいしっかりした入れ歯やインプラント治療などは認めていません。

 

③自由診療のメリット・デメリット

 自由診療はその名の通り治療における制限がない点が最大のメリットです、保険診療の所でも説明した最新技術を用いた治療や治療における一番良い効果を得られる治療法を選択することができます。歯を治療する前とほとんど変わない状態にできたり、歯がなくなる前と変わらない位噛めるようにできたりします。

 デメリットはやはり治療費が高い点になります。自由診療は国によって値段が決められているわけではないので、いわゆる言い値になってしまいます。同じ治療法でも医院によって値段が変わってきたりします。先生によってやり方が変わるため、同じ治療を受けても治療後の満足感に違いが出てきてしまいます。せっかく高い治療費を払ったのに満足のいく治療を受けることができなかったなどの悩みを抱えることも少なくはありません。しかし、実際その先生が治療費に合った治療を行ってくれるのかどうかは分からないため、正しい歯科医院を選択できるように調べることが重要です。

 

④自由診療の種類

 メリットデメリットについて説明したことで自由診療に興味を持っていただいた方も多いと思います。では実際にどのような治療を行っているのかについて説明していきます。

 まずは虫歯の治療です。虫歯の治療は大きく分けて二つあり、当日に削った穴を埋める治療と型取りをして、後日詰め物をつける治療の二種類があります。どちらも保険診療で用いる材料は決まっており、違う材料で行う場合は自由診療になります。当日詰めるものだと、当院で用いているアマルガムGIなどがあります。これらのメリットはホームページに書いてあります。それぞれご確認ください。

 型取りをして後日つけるものだと当院では金合金を使用しています。保険で行う材料も金合金ですが、金の含有量が違うため、全く違う治療になっています。詳しくはこちらをご覧ください。

 次に神経の治療です。神経の治療にも自由診療があります。用いる器具・材料が全く異なるため、治り方が全く違います。神経の治療の後に土台を入れて被せ物をしますが、その治療も用いる材料が異なり、当院ではゴールドを用いております。

 入れ歯にももちろん自由診療がございます。自由診療の入れ歯と保険診療の入れ歯では噛み心地が全く違い、自由診療で作った入れ歯のほうがとてもよく噛むことができます。詳しくはこちらをご覧ください。

 最後に保険診療では行うことができない歯列矯正治療になります。歯並びや噛み合わせが変わるだけで、体中に様々な変化が表れてきます。詳しくはこちらをご覧ください。

 当院では行っていない自由診療ですと見た目をよくする審美歯科や歯がなくなったところを補うインプラント治療、大きな装置をつける必要のないマウスピース矯正などがあります。

 

⑤まとめ

 今回は自由診療について説明していきました。保険診療だと治療に限界がありますので、治らないと思ったり、もっといい治療が受けたいとお思いでしたら、自由診療もぜひ検討に入れてみてください。皆様が求める治療法はそこにあるかもしれません。