番町デンタルクリニック

副院長　吉田幸平

私は小さいころからよく父親に歯科治療をしてもらっていました。メンテナンスを受けて虫歯になりそうなところを予防的に治療してもらったこともあります。

私が歯科医師になって患者さんを診るようになってから、歯が痛くなったから歯医者に行く、歯が抜けたから歯医者に行くという方がいまだに多いという現実に驚かされました。歯が痛くなってからでもなんとかなる、グラグラ揺れてからでもなんとかなると思っている方がいまだに多いのです。

今はテレビのコマーシャルでも歯磨きの重要性などを説いてくることが多く、実際歯を大切にしている方は多いと思います。そんな中でほぼ手遅れの状態でやってくる患者さんは後を絶ちません。保険診療は基本的に患者さんを診ることが義務となっており、よほどの理由がない限り断ることができません。そのため、手遅れの患者さんの治療でてんやわんやになってしまい、歯を大切にしているのに歯が痛くなってしまった方や原因不明の歯の痛みに困っている方などの本当に困っている患者さんにしっかりと時間を割くことができなくなっているのが現状です。

当院は自由診療のみに絞ることにより、手遅れの患者さんや歯に対して関心の薄い患者さんではなく、歯を大切に考え本当に困っている患者さんを診ることができるようになっています。一人一人に時間をかけることによってほかの歯科医院では見つけることができなかった原因を見つけたり、改善策をともに見つけ出すお手伝いをします。

人の体はバラバラのようで実は深いところですべてつながっています。歯が痛いなどの調子の悪さは実は歯だけの原因ではなく、実は全身の体調の変化などが深くかかわっていることが数多く存在します。歯の治療だけではなく、全身の体調が改善することにより歯の不調が改善することも多いのです。当院へ来てそれを実感していただけたらと思います。